飼い主の色に染まってゆく身体、心
ご主人様のことを想うと股縄の責めがじんじんと強くなる気がして
抗えなくて、気がつくと、いってしまいました…
ぐったりした身体をソファに預けて、ぼんやり過ごして
乱れた前髪の隙間から覗く日常や、自分の指や何もかもが
せつなく感じられました
そのせつなさに、ご主人様をたくさん沢山感じます…
生まれてからずっと自分のものだと思ってきた、この身体
死ぬまで、ずっと自分だけのものだと思っていた心
そのどちらも、今はご主人様のもの
「美雨の身も心もご主人様に捧げます…」
「美雨はご主人様に管理される所有物です…」
奴隷の口上が頭をかすめます
目を瞑って、静かな時間の流れに身を任せました
心がとっても落ち着いている…
剃毛と股縄
ご主人様の所有物の証として剃毛され
股縄での生活を命じられました
ここは俺以外触れられないから…と調教が終わると封印するかのように
縄で括られました
あぁ…
自分の耳に届く声が、せつなげでした
ご主人様がお使いになるときだけ
縄を解いてもらえます…
だから、股縄を見ると胸の奥がじーんとしました
自慰すら禁じられています
Mとして乾いていなさい…
ご主人様は仰いました
なんともいえないあまい辛さで
絶望的なエクスタシーをもたらしました…
奴隷の私に、思い通りに快楽を味わうことはできません…
だから、よけい、感じてしまう…
そのことが恥ずかしいのに、どこか嬉しくて
すべて見透かされていると思うと
心の中でMの私は、真っ赤な顔を両手で覆って俯いていました…
よし、とお赦しがあればいけるけど
おあずけ、と言われたらいつまでも焦らされます…
ご主人様の気分次第です…
飼い主のために、我慢するから…恍惚としてきます
瀬戸際で耐えながら命令を待っていると、
ご主人様は唇や無精髭を親指と人差指で撫でられました…
だめ…
ご主人様の癖の何気ない仕草がセクシーで…
我慢が効かないほど感じてしまいます
お赦しもないのにいってしまったらお仕置きされちゃうけど、
それも悪くないな…と思ってしまいました
やっぱり私はマゾなんだ…
精神も身体もご主人様に支配されて、
私が上書きされるみたいに、ご主人様の色に染まっていく…
調教を重ねるたびに
ご主人様が愛しくなります
こんなに愛されたことないくらい
私を大切に、陵辱して下さるから
心の奥のほうまで哀しい悦びに満たされました
私の全てにご主人様を含んでいるから
例えば仕草や言葉、思考、人生…
いつも、ご主人様の存在を感じながら生きているから
私は孤独じゃないと思って強くなれました
🖤twitter @tokyodoreimyu