心と身体を捧げるという誓い
いつもの挨拶。
奴隷の誓いをしながら、ご主人様の所有物でいられる悦びに、心も身体も震えて泣き出します。
額に感じる黒い床はひんやりとしていて、惨めな姿をさせられても、こんなに満たされるんだな。。。と、自分のありように、うっとりしました。
「おまえが望んでこの立場を選んだんだよな。」
「はい、ご主人様。。。」
誰でも良かったわけじゃありません。
あなたに心を奪われたくて、すべてを捧げたくて。。
あなたに支配されることを望みました。
ご主人様は鞭を片手に、ギロチン台の椅子で脚を組んでらっしゃいました。
私がそこに捕らわれたら、弱々しく惨めだろうと思ったけど
ご主人様から醸し出されるオーラは完全な支配者そのもので、圧倒的で。。。
見下ろされると、たまらなく胸があつくなりました。
ご主人様にしか出せない、この雰囲気。私の心は魅了されて、とけてなくなってしまいそう。。
拘束されると羽ばたくMの心
「四つん這いで、首輪で繋がれてるだけで、喘いで濡れるさまを撮ってるからな」
あぁ。。。
なんて恥ずかしい女なんだろう。。。
歩きなさい、と命じられたから、これから拘束されるギロチン台のまわりを這いました。
どんなふう責められるんだろうと思いを巡らすだけで、滴るものがありました。
びしっと、お尻に鞭を受けると、せつない痛みに心が震えて、被虐の悦びに喘ぐ自分を、愛しく思いました。
今まで大嫌いだったMの自分に、ごめんねって抱きしめてあげるみたいに。今の私が大好きだよって。。
指とバイブで厳しく責められ、身動きもとれず、いきそうになると寸止め。
哀しくて、もどかしくて泣いちゃいそう。。。
拘束されながら、奴隷として、所有物として、いくときの礼儀作法を何度もしつけられました。
いつも幸せでいなさいという命令
人通りのまばらな街を歩きながら、もうすぐ別れが近づいているのを感じ悲しくなってきました。
帰りたくない、って駄々をこねたいけれど、そんなこと出来るわけなくて
なにも言わずに、じっとご主人様を見つめたら、“俺もおんなじ気持ちだよ” というような瞳で私を見てくださいました。
髪をくしゅっと撫でられたから、また涙が出そうになりました。
奴隷として所有されたことで生きるのが哀しくなるのは、ご主人様は望まないでしょう。
“奴隷の幸せを願っている、いつも幸せでいなさい。” と、むかし命令されました。
だから、
またすぐ戻ります、行ってきます、ご主人様。と呟いて、日常もしっかり生きようと思いました。