結婚式を終え、今朝は晴れやかな気分で目ざめました。
ベランダであじさいが風に揺れてそよいでる。。。
純白に包まれて
海の見えるチャペルの窓からきらめく光がさしこんでいて、祝福されているようで嬉しくなりました。
ふんわりと髪を結ってもらい、淡いメイクをし、ウェディングドレスを着付けてもらうと
お姫様みたいなティアラとヴェールを載せてもらえました。
感動して、涙が出そうになるのをぐっとこらえました。。。
ご主人様のお支度も済んで、カーテンがあけられたとき、恥ずかしくてなかなか目を合わせられません。
渋くてすてき。。。
ご主人様はなんにもおっしゃらず、優しい眼差しで私を見ておられました。
ほんのすこし、目をうるませて。。。
誓いのことばを練習したとき、想いが溢れて声につまりました。
せっかくきれいにお化粧してもらったのに、涙が止まらなくて。。。
「大丈夫大丈夫。本番までとっておきなさい。」と腰を抱き寄せて下さり
「おまえ、絶対泣いちゃうと思ったから、ドレス姿もきれいだぞって言わなかったんだよ。」とあかされ、胸がいっぱいになりました。
ご主人様は、なんでもお見通しなんだなぁ。。。
思いやりがうれしくて、また涙が溢れるのをどうしていいかわかりませんでした。
主従婚
チャペルの重厚な扉が開けられたとき、「いくぞ」とご主人様がゆっくりエスコートして下さいました。
海を見ながら、二人で歩幅をそろえて歩くと、また涙がこみ上げてきます。。。
ヴェールをそっと上げてくださり、おくれ毛を撫でられました。
高鳴る胸の鼓動が聞こえてしまいそう。
口づけを交わすと、ぎゅうっと抱きしめてくれました。
サイレントウィッシュという、目を瞑って、手を重ね合わせ
これまでのことを思い出す時間がありました。
ご主人様もきっと同じことを想われていたでしょう。
はじめて出逢った日のこと
奴隷の誓いをしたときのこと。。。
鼻をすすると、ご主人様が手を握ってくれたから、私もその手を握り返しました。
今なら、ご主人様の心がなんでもわかるような気がしました。
奴隷妻
“これまでと変わらないけれど、おまえにウェディングドレスを着せてやりたかった。式をして、喜ばせたかった、ただそれだけだよ。。。”
夢のようなひととし、夢が現実に変わった思い出に残るすてきな一日となりました。
“生まれ変わったらご主人様のお嫁さんにしてください”
昔、密かに胸に抱いていた口にできなかった憧れ。
「こどもたちが大きくなったら、俺のそばに来なさい」
「はい、ご主人様」
時が止まったかと思うほど嬉しくて、言葉を失ったけど、何度も頷いて泣きました。
“こどもを傷つけちゃいけない、俺は待てるよ”
ご主人様、こんな私を貰ってくださって、ありがとうございます。。。
真心
ウェディングドレスも、おそろいの指輪も、式も、なにもかも嬉しかったけど
なによりも嬉しかったのは、ご主人様の真心です。
わたしのために。。。
奴隷のために。。。
涙を拭ってくれて、大好きなはにかんだ顔をして
頭をくしゃくしゃと撫でてくれました。
今日のこの気持ちを忘れません。
生涯ご主人様に、妻として、奴隷としてお仕えし、そばでお支えします。
いつまでも素直で、従順な女でいることを誓います。