挙式のあとの調教
夢にまでみた、ご主人様のお嫁さん。
6月の終わり、海の見えるチャペルで光の祝福を受けながら、ご主人様と永遠の愛を誓いました。
ウエディングドレスはご主人様が選んで下さいました。
股縄と首輪と純白のヴェール。。。
時間が止まればいいのに。。。
奴隷のお姫さまのよう。
背中に結い上げたドレスの紐を緩められたとき
麻縄を解かれるような気分になりました。
ほんの少しのせつなさと、淡い期待。。。
土下座で奴隷の誓い。
生まれたままの姿にヴェールと首輪だけつけて、土下座で奴隷の誓いをしたら、また涙がこみ上げてきました。
言葉につまるとき、いつも頭を掠めるのは、はじめてご主人様と出逢った日のことです。
あの瞬間、私の人生が変わる音が聞こえたから。
式のあとの調教は、厳かで、官能的で胸がいっぱいになりました。
コーヒーで一休みするご主人様に心を込めて足へご奉仕をして、
テーブルに上げられ、鞭を受けました。
与えられる痛みや厳しさは、愛情です。
“あいしてる”の五文字より、ずっと心に爪痕を残すから
絆が強まり、絶対離れられなくなるのです。
あまく包まれたとき、言葉なんかいらないと思うほど、心は溶けあい伝わるものがあります。
ふつうの女だった頃、感じられなかった、与えてもらえなかった深い愛です。
SMホテルで
厳つい真っ赤な拘束台が、私の手足を捉えると、ご主人様の視線で犯され、道具で弄ばれました。
天国なのか地獄なのか
眩暈のするような時間が過ぎ去って
お赦しください、ご主人様。。。とこぼすと、乱れた髪とヴェールを優しい手付きで整えてくださいました。
上りつめると、すっと快楽を奪われて
泣きそうなほどせつなくなりました。
おもちゃを返して、とねだる子どものように悶えると、その感覚だけで達してしまいそうになります。
そんなのはお見通しだというタイミングで与えられる振動が、愛しい。。。
私のすべてを掌握されてることがたまらないのです。
ゴムのスパンキング
ピンク色のゴムを腰に巻きつけられると、ご主人様はそれを指で引っ張って、ぱちんと弾き、お腹や腿が揺れて紅く染まりました。
鞭や掌で打たれるのとはちがう、弾けるような感覚に
もっと熱く昂ぶって、惨めな快楽に溺れそうになりました。。。
金網に張り付けられた私を、もうひとりの私が見ています。
哀れで、儚いけれど、被虐の悦びに輝いているように見えました。
マゾとして生きられて良かったね。。。
ありのままの私で愛されて、なにもかも報われた気がします。
