フェラチオ奉仕に、哀愁と儚さを。
「ふつうの恋人にするようなフェラチオなんかしたらお仕置きだからな」
「あぁ。。。はい、ご主人様。。。」
支配者の醸し出すオーラに、震えて身体中が疼きました。
こういう言葉づかいに弱いのをご存知なのでしょうか。。。
目が潤みました。
溢れた唾液を零さないように、ねっとり舌で絡め取り
言葉にできない愛情を伝えました。
ご奉仕は厳しく、徹底的に躾けられました。
喘ぎ声を漏らしたことを前に咎められました。
婬乱みたいではしたない、と。。。
ご奉仕に集中しなさい、その背中に哀愁がある、と。。。
お顔を盗み見ると、天井をぼおっと見上げてらっしゃいました。
なにをお考えなのかな。。。
ご奉仕中も感情をお顔に出さないご主人様は、本物のSでドミナントなのだな、とかっこいいなぁと思いました。
アナル奉仕
ご主人様がうつ伏せになられたときは、アナルも癒やしなさいということです。
そっとお尻を開いて、皺の一本一本までも丁寧に、あますことなく舌を使いなさいと教育されました。
ふつうの女で、ふつうの恋人同士の関係で、アナルを舐めたことはありませんでした。
彼氏にお尻を舐めろと言われても、なんか気分がのらずはぐらかした日のことを思い出しました。
まだ、私も幼く、心の奥に潜むマゾヒズムの深さをわかっていなかったのでしょう。
彼氏もノーマルで、まだ十代だったから、いろんなことに興味があって
性癖とか、SMとか、まだわからない手探りのときでした。
今おもえば、ノーマルの彼氏に言われたから私のM性に響かなかったのか
あるいは、支配者に命令されていたら、その時の私も呼応していたのかもしれません。
いまとなっては、わからないけれど。
ご主人様に所有、管理、飼育され、マゾ奴隷として育て上げられた私に、
ご主人様へのアナル奉仕は、従者からできる能動的な愛情表現だと思いつとめています。
ご主人様が執筆された小説『理子と縄』を読んで
ヒロインの理子は自分がMかどうか確かめたい、と調教師エルに連絡しました。
私も、震える指でご主人様にメールを送信したことを思い出しました。
お話の中で調教される理子に自分を重ね、読みすすめながら、せつなさで胸がいっぱいになりました。
ご主人様の描く世界観が儚くて好きです。。。
まだ、私が奴隷になる前。
揺らめく憧れは、ひとふきで消えそうな灯のようだったけど
奴隷になりたいという想いは、日に日に募って闇を照らす希望の光みたいに感じました。
たんなる憧れで終わらせるわけにはいかないと確信したから
もう一度生き直す覚悟で、奴隷になると決めました。