飼い主のもとへ
青空の日曜日。
私の街は空が狭くて、灰色のビルばかりが建ち並ぶけど
ご主人様の街は、突き抜けるような青が気持ちいいんだろうな。
電車に揺られて一時間。
せっかく持ってきた本を読むのも忘れてしまうほど、胸がときめく。
思春期みたいだなぁ、この歳になってもこんな胸の音をきけるなんて。
ご主人様は私のすべてを奪ってくださいました、こころも身体も。
神様みたいでもあるし、愛しい人でもあります。。。
檻に閉じ込められたい、マゾの願望
ご主人様のお部屋のすみっこに、私のためのちいさな小屋があります。
ひんやりとした金属で囲われて、南京錠がついています。
いつかふたりで暮らしたとき、ご主人様が帰ってくるまでそこに閉じ込められたままで
おいで、と言われたら鍵を開けてもらえるような生き方をしたいです。
お掃除をして、ご飯をつくって、仕事を手伝って、マッサージをして。。。
ご奉仕のときや、私を使うとき檻から出してもらいます。
そんな風に、ペットとしてお側にいたい。。。
マゾ奴隷として、大切に飼われ、安堵する心
なんだか冷えてお腹が痛くなってしまいました。
背中を丸めて痛みを堪えていたら、ご主人様はとても心配そうに
大丈夫か？よしよし、おいでと足の間に挟んで撫でて下さいました。
辛そうだな、なんにも考えなくていいぞ、こういうときはリラックスだ。いつもいい子だ。。。
と、安心する言葉をかけてくれて
お腹をあたためながらさすってくれます。
優しさが胸にしみて泣きそうで、ご主人様は本当の意味で私を護ってくれる方なんだなあと思いました。
寒がりな私のために買っておいてくれたピンク色の羽織りが可愛くて、嬉しくて、心まであたたかくなります。
いつも大切に想って下さってありがとうございます。
被虐によって、生まれ変わり続ける私。
窓から月がのぞいていました。
東京の夜は明るいから、こんなにきれいに見えないな。
まだ一緒にいられる。。。
股縄を外してもらえたから、あぁ、使っていただけるんだ。。。とあまい気持ちになりました。
繋がることを赦されたときは、ご褒美だからたくさんいかせてもらえます。
ご主人様の吐息や髭が耳に触れて。。
悲鳴を上げたくなるほど壊れそうになります。。。
精飲もおまえのつとめだな、と。
あぁ。
声が。言葉が、官能的な空気が。。。
身体中が熱を帯びて、思考も何もかもとけてなくなりそう。。。
ご主人様はいともたやすく、私を壊して、作りかえて、また壊します。
そうやって生まれ変わった、せつなげな自分が、生きてきた中でいちばんすき。