弄ばれるために着せられた浴衣
下町の風情漂う旅館の和室で
私は浴衣を羽織り縄を受けました
襟元がはだけて胸が露わになったところを
ご主人様にじっと見つめられ、私は俯きました
あぁ、またこの感じ…
胸の奥がざわめいて、きゅぅっとして、せつなさに押し潰されそうになる
私はこの人のものなんだ、ご主人様の前では無力な奴隷なんだ…
さっきまで服を着て、カフェでおしゃべりしてたけど…
ふたりきりのこの部屋で、私たちは本当の自分の姿に戻ってゆく…
支配する者と、される者
これから何が起こるのか、私にはわからない…
ご主人様に身体を捧げ、喘ぎ、
命令でしか動けないただの性奴隷だから
そう思ったら、あまずっぱくて…
猿轡と竹刀 筆とバイブの快楽責め
首に、帯を巻かれると、ちんちんを命じられ
ご主人様は、しばらくの間、竹刀で私の身体をつつき弄ばれました
身体が震えて姿勢を保つのがやっとです
あぁっ…
たまらず声を上げてしまったら、静かに、と咎められ猿轡をされてしまいました
それは、ご主人様と初詣に行ったときにプレゼントしてもらったハンカチでした
それを見て、もっとせつなくなりました…
「仰向けになりなさい」
緊縛された私の身体に、ご主人様は手を添えてゆっくり寝かせて下さいました
壊れものでも扱うかのように、大切そうに、そっと優しく
その上で、私は頬を打たれ、お尻を叩かれ、きつく縄で括られて
愛されました…
ぐったりとした身体を、後ろから抱きとめて下さったから
嬉しくて胸がいっぱいになりました
すき…
こうされると、あたたかくて大きな身体のご主人様に
護られているみたいで安心します
バイブと筆で焦らされ、瀬戸際の私を
もっと追い詰めるようにあまく厳しく責められ、
拘束された身体を震わすことしかできない自分が、せつない…
胡座でお酒を呑む飼い主にフェラチオ奉仕
乱れた髪を梳かれると、麻縄で束ねたポニーテールをぎゅっと摑まれ
おまえの務めだ…と耳元で囁かれました
無精髭が触れて、セクシーな声が脳みそをとかすから…
倒れ込むように、ご主人様の足の間に顔を填めました
背中に廻した手は帯で縛られて、役に立たないから
唇と舌でご主人様を愛します
おおきくって熱いから、お役に立てて嬉しいな…と思いました
ご主人様が、ごくりとビールを呑む音が唇越しに伝わってきます
身体中の穴をご主人様で満たされて、自分が失くなりそうでした…
いつの間に、口の中まで性感帯になったんだろう…
被虐の悦びを教え込まれた私は、
身も心もすっかり変わってしまいました
ご主人様の所有物となったこの身体は
見つめられ、指先でなぞられるだけでも
震えるほど感じてしまうし
心は、とめどないせつなさでいっぱいでした…
