ご主人様を待ちます
今、私は股縄、後手に緊縛されベッドに寝っ転がっています
ご主人様はどこかに行ってしまいました…
寂しくて心細いです…
一緒にいるときはいつもご主人様にくっついているから
側にいないことがこんなに不安だとは思いませんでした
静かな部屋に、カメラのまわる音だけが聞こえました
裸で放置される自分
しばらくすると、縄酔いしてきました
こんな姿で放っておかれる自分を意識すると
奴隷であることを強く感じ、せつなくなります
股縄のあたりがじんわりとしてきて、もどかしいから
寂しいのと、物足りない気持ち良さの狭間で
拘束された身体をもぞもぞと動かすことしかできませんでした
ごしゅじんさまぁ…
今頃なにをされてるのかな…
だいすきです、ずっとお側にいさせてください…
早く戻ってきて、抱きしめて下さい…
やっとご主人様のお顔が見られてほっとしたのに
指先でほんの少しだけしか触れてもらえず
まだこのままでいなさい、と言って
私を置いて出ていかれました…
股縄にはローターが絡まっていて
いきそうでいけないまま、ベッドの上を転がるしかできない
無力な自分を哀れだな、と思いました
でも
あまいひとときでした
ご主人様の意のままにしか出来ない
お人形みたいで
お願いしたり、甘えたり、言うことをきかないとお仕置きされてしまう
罰やしつけとして、お赦しがあるまで
放置される…
飼い主がいなければ、私は何も出来ません
だから、命令されるとき、
ご主人様の眼差しや声を聞いて
背骨がしなるような感じがしました
こんな風に躾けてもらえる自分の立場にうっとりとしました
主従でなければ感じられない、奴隷のあまさ…
普通の人にはわからないマゾヒズムの被虐の悦びに
私はのたうちまわりました…
徹底的に焦らされる心地好さ
壁のフックにハンガーみたいに吊るされた私は
物同然のように部屋の一部と化しました
手枷と足枷をつけると、いつも厭らしい気分になってしまいます…
お気に入りの可愛いピンク色の首輪を
厳つい鎖で繋がれて、股縄のように縛られました
麻縄とは違う、ひんやり、ゴツゴツした感じ
目の前にご主人様がいらっしゃるのに、
触れてもらえないもどかしさ
抱きしめてもらえない寂しさ
焦らされる心地好さ
何もかもがたまりませんでした…
見つめられ、ほんの一瞬、視線が交わったけど
恥ずかしくて俯いてしまいます
「放置はただのプレイではなく、しつけだ」とご主人様は仰いました
はい、ご主人様の言うことを聞いて、お行儀よくします…
心の中の余計なものが削ぎ落とされどんどん素直になっていく
飼い主以外、目に入らなくなっていく感じ…
いい子だね、と優しく可愛がってもらえるのもたまりませんが
厳しい言葉で調教されると、全身が震えるようで
理性がふっ飛んで壊れそうになります…
そういうこともお見通しのご主人様は、
言葉で私を責めて、追い詰めました
ずっと焦らされ続けたから、鎖が食い込んだ時にいってしまいました…
私は、報告をせずいってしまった罰を受けるの…？
息が切れて、力が抜けて座り込みたかったけど、
吊られた身体は自由がききませんでした
寂しかったか、よしよし…と、やっと腕の中に抱いてもらえた時
子どもみたいに足をばたつかせて
ご主人様にしがみついてしまいました
何があっても、絶対お側を離れません…
私の飼い主はあなただけです
動画を見たときに、ご主人様はとっても優しいお顔で微笑んで
私を抱きしめ髪を撫でてらっしゃいました
私の心が安堵するとき
ご主人様の心も同じような状態になるのかな、と思いました
それくらい柔らかな、ほっとする表情でした
ご主人様と私の心は繋がっているんだ…
胸がいっぱいになりました
