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M女日記

性奴隷になって 癒やされるマゾヒズムと、その先にある暗闇  

投稿日:2022-08-03 更新日:

緊縛と夕暮れ

 

「何がしたいんだ?」

気まぐれかのように耳元で囁かれました

吐息や無精髭に感じて、あまい声に、股縄のところがあつくなりました

もじもじしていると、顎を持ち上げられ、伏せていた目を合わせるよう命令されました

 

あぁ…

これだけでも、いっぱいです、充分です…

 

「縛ってください…」

それがほんとに一番されたかったことなのかわからないくらい目眩がしてたから

何もされなくてもよかったのかもしれない…

鎖で繋がれて、部屋の隅っこにおいて置かれるだけでもよかったのかもしれない…

 

縄に括られ、ご主人様の腕に抱かれると

心の澱がすっとおちてゆくみたいに

穢のない自分に戻れる気がしました

 

すべてを捧げ、委ねられる安心感は、純粋無垢なこどもの頃みたい

 

 

 

癒やされるマゾヒズムと、また訪れる暗闇

 

見つめられると、細胞がしゅわしゅわと音をたてて、頭から爪先まで反応するから

ほんの少し触れられるだけでも

花が咲き乱れるみたいなエクスタシーに自分を見失いそう

 

こわい…

マゾとして貪欲になって、変化する自分がほんの少しこわいです

ご主人様にどう思われるのかな

 

調教をしてほしいと口にしないけど、身体と心はご主人様を求めているし

そんな私の心を見透かしたご主人様に、どう思われるのか…

 

色々思いを巡らせては、自分のM性に恥ずかしくなりました…

でも、そうやって自分を責めちゃだめ

奴隷の誓いをしたときに、自分を虐めたり責めたりしないことと約束しました

私をそうしていいのは、飼い主だけだから…

心の迷いは、所有者にたずねるべきなのでしょう…

 

服従の証の剃毛

「伸びてきた毛をみると、俺に剃られたい、寂しいなと思うか?」

と尋ねられ、

昨日の私の心を読まれて、頬がまっかになりました

 

ご主人様は、おまえのことは何でも知ってるよ、というお顔をされて

私は、とっても恥ずかしくて…小さくなって、あなたには決して逆らいません、と心の中で誓いました

 

後手に緊縛されながら天井を眺めていると、じょりじょりと剃刀の音が聞こえてきました

何度聞いても、せつない…

 

 

ひとりのとき、つるつるになったその部分を見て

あまずっぱくなる…

伸びてくると、ほんの少し、さみしくなる

 

ご主人様の所有物の証として剃毛されたところを、そっと縄で封印するとき

私にしかわからない官能の香りがする…

 

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