私はご主人様との約束の時間に遅れました。
だからお仕置きを覚悟していました。
居酒屋で、ご主人様はいつものように明るくやさしく接してくださいました。
何も命令されないことが、かえって不安になりました。
ふだんなら、下着を脱いでご主人様に渡したり、ローターを入れるように指示されるからです。
「いい相手はいないのか」
「お前は年ごろなんだから、そろそろ結婚しろ」
とかいいながら、さみしそうにするご主人様をみながら、心の闇の深さを知ります。
私にいわないことは、とてもとてもたくさんある。
サラダをとり分けてくれた時、あとでお仕置きを受けるんだとわかりました。
ご主人様は、お仕置きの前はいつもやさしいからです。
明日は私もご主人様も仕事はお休みです。
久しぶりに会えたし、ご主人様の調教を私の体は求めています。
ひなのアパートに向かいます。
虫が鳴いています。
これからのことを想像して、体がほてります。
ご主人様は私を大切に飼ってくれます。
それは私にはわかります。
私とのことに悩んでいることもわかっています。
私の将来のことを考えているからです。
部屋に入ると、いつものように服を脱いで下駄箱の上の首輪をします。
ご主人様はハグしてから、リードを首輪につけてくれます。
私は奴隷の私になります。
ふだんは仕事をしています。
ご主人様の前でだけ、私は奴隷の私です。
四つん這いで部屋に歩いて、ここにおいでと言われてご主人様の腿の上に体をあずけます。
小さい子がお尻ぺんぺんされる姿勢です。
叩かれて感じるし、待たされてまた感じます。
背中で組んだ両手がもじもじします。
縛られたいと思います。
ひなはご主人様に仕えているので、そのままお尻を叩かれます。
ご主人様はお尻を叩いたり、私のあそこを少し触ってはまた叩きます。
私はまた奴隷として、体をさしだし、弄ばれる喜びを感じます。
脇腹にご主人様が感じているのがわかります。
縛られたいと思います。
縄に抱かれてすべてを忘れたい。
このあと、奉仕をして、ちゃんとできたらたくさんご褒美をもらえます。