久しぶりにご主人様と会いました。
横浜のホテル。
ホテルまでの道、ご主人様は私の両腕を背中に廻させて、がっしりと掴んで歩きました。
ご主人様に飼われている、ご主人様のものである自分が久しぶりに戻ってきます。
ご主人様は仕事が忙しいと言っていました。
ホテルのエレベータに乗ると、私は二人きりになれたことにときめいて、そして哀しくなって、ご主人様を見つめます。
ご主人様は後ろ手のまま、やさしいキスをしてくれました。
唾液を流し込まれ、それを飲んだ時、もう頭がくらくらしました。
びっしょり濡れてしまっているのがわかります。
私はご主人様に育てられたマゾなのだと実感しました。
部屋に入ると、ご主人様はソファに座りました。私はいつものようにその前に立って命令を待ちます。
「いいこにしていた?」
「はい」と答えながら、それだけで、ああと声がでてしまいました。
ご主人様は、わざと、何も言わず私をじっと見つめます。
私は横を向いて、命令を待ちます。
はやく脱がせてほしい、いじめてほしいと強く思いました。
ようやく、裸になって体を見せなさいと言われました。
返事をして服を脱ぎます。
ひとつひとつゆっくり、ていねいに脱いでいきます。
ご主人様は黙ってみています。
全部脱ぐと、両手を後ろに廻して足を揃えて命令を待ちます。
濡れているのが恥ずかしくて、腿で隠そうと片足をくの字に曲げると、女の子らしい可愛い姿勢だと言われ、よけいに濡れてしまいました。
開発された体を、開発した人に見られていることに、頭が真っ白になります。
愛液が腿に流れて、いやあ、と首を振りました。
ご主人様が縄をだします。
「縛ってくださいっておねだりしてごらん」
復唱して、後ろ向きに正座をして縄を待ちます。
今日は体の検査はされないみたい。
早く刺激が欲しい私は、縄を待ちわびます。
両手を縛られ、胸の上下に縄が巻きつきます。
前を向かされて、バストが抉り出されるように調整されます。
もう一本で首の後ろに廻して、胸の上下を真ん中で縛り、下に垂らします。
お尻をポンとたたかれたので、膝立ちになって足を開きます。
ご主人様はこぶを作っています。
それだけで、ああとまた小さく喘ぎがでてしまいました。
きっちりと股縄をかけられて、正座に戻ります。
私の体は、自分では抑えられないほどに反応して、小刻みに震えます。
それを理性が抑えようとしますが、無理なことをすぐに知ります。
「奴隷の口上を言いなさい」
教えられたとおりの言葉を言います。
そしてご主人様の足の甲にキスします。
服従を示すためです。
立つように促され、ふらふら立ち上がると、お嬢様抱っこでベッドに運ばれます。
私はとても安らかな気持ちになり、ご主人様の胸に顔をうずめました。
少し涙がでました。
ベッドにを仰向けになると、手は痛くないか聞いてくださり、涙を舐めとってくれました。
ぞくっと体の奥が痺れます。
ご主人様が私の横に肘をついて寝転んで、股縄をくいくい引っぱります。
強くされたり、弱くされたり、焦らされたりして、たちまち追い上げられます。
キスを受けながら、乳首にクリップをされます。
自慰を禁止されていたので、すぐにいってしまいそうになります。
でもそれは許されていません。
縄の刺激に、ただ、翻弄されます。
生きそうになると、動きが止まります。
ああとせつなく哭きます。
そしてまた再開されます。
クリップをはじかれます。
はずしたり、またされたりします。
キスをされます。
髪を弄ばれます。
いろんなことを言わされます。
くださいと何度もおねだりしますが、許可してもらえません。
私はただ、コントロールされる体をもてあまして、弄ばれます。