しばらく抱きしめていたけれど、主従の関係をはっきりさせなければならない。
ONとOFF。
あまえさせ、厳しく、しつける。
縄をほどいて四つん這いにさせた。
首輪のリードを長めのものに変える。
ソファに座る私の周りを歩かせる。
四つん這いの美雨が右に行ったり左に行ったりする。
首輪と鞭と
鞭で時折尻を打つ。
待て、というと、止まってじっとしている。
よし、というと歩きだす。
その姿は、よく飼いならされた雌犬を連想させた。
尻を向けさせ、ゆっくり鞭を使う。
強弱をつけて打つ。
美雨の喘ぎがあまさを帯びてくる。
バイブを使う。
背中が丸くなるので、尻を突きださせる。
鞭とバイブを交互に、また同時に与えた。
快楽と苦痛。
褒美としつけ。
仕置きではないから厳しく打たない。
打ってくださいと催促するように、尻を振らせた。
揺れる尻に鞭を打つ。
喘ぎが艶めいてくる。
きれいな尻が、赤くなる。
顔を見たくなり、、こっちを向かせてお座りを命じた。
瞳が潤んでいた。
きれいな、サブミッシブの泣き顔だった。
手の甲で、頬をなでる。
私は所有者だった。
けれど、こころは震えていた。
檻の被虐
押し入れから、檻をだす。
畳んでしまってあるのを組み立てるのを、四つん這いで待たせた。
檻の周りを四つん這いで歩かせる。
皿に水を入れて私の足元に置く。
少なくなった水を舐めている美雨を見ながら、私は身震いするほど昂ぶった。
縛って入れるか、そのままにするか逡巡する。
リードを曳いて、檻まで歩かせる。
美雨は大人しく檻に入る。
リードを外してカギをかける。
大型犬用の檻は、美雨によく似合う。
首輪だけの姿で檻の中で横ずわりしている美雨は、メス犬というより囚われた中世の人魚のようだ。
私は、檻の外で胡坐をかいて「正座」と言う。
美雨はしずしずと正座して足を開く。
「手は頭の後ろ」というと、素直に従った。
「返事は?」と聞くと、はいと答えた。
「ごめんなさい、は?」
私を見ながら、すぐに返事をしなかったことを詫びる。
檻の中の、白い美雨の体を手を伸ばして弄ぶ。
頭の後ろで手を組んでいる、脇から腕のラインが、なんかいい。
脇から体の横を下になぞる。
腰がくびれていてお尻にそって程よい肉がついている。
それをなぞりながら、美雨の股に指を差し込む。
檻に入れられて弄ばれる自分に美雨は昂ぶる。
檻の中で焦らされ、やがていかされる自分を、被虐の悦びを感じるのがM女だ。
少し前に来させて、両手で檻を掴むようにさせる。
そうして胸を突きださせると、檻で乳房がゆがむ。
顔を檻に近づけさせて檻の外からキスをする。
美雨は正座で足を開き、両手で檻を掴み胸を檻に押しつけて、口を私に預ける。
私は美雨の頭に左手を置いて、右手で女をいじめながら柔らかく温かい口を楽しむ。
そして美雨は檻の中で果てる。