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OL yuki

孤独で服を着ている日常 裸で調教される非日常 

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yukiと新橋で酒を飲んだ。

白黒写真のように色あせて、淡い思いでとして、そっとある。

 

いつもおしゃれにしているyukiは、私にしか見せないもうひとつの顔がある。

ビジネススーツに隠した心は、私はこの子の飼い主だからわかっていた。

いつも地道に暮らしている。

 

踏ん張って生きている日常

 

一生懸命の感じが、いつもこの子には漂っていた。

 

はげ上司に気を使い、同僚ともうまくやり、自分を隠して生きている。

表面のどうでもいいことに会話を合わせて、社会の荒海を必死に泳いでいたのだろう。

仕事が終わると、満員電車に揺られて家に帰る。

駅前のスーパーで野菜を買う。

家の団欒の明かりを横目で見ながら、ぽつぽつと、ひとりぼっちの部屋に帰る。

カギを開けると、待っている人はいないから暗い。

灯りをつけるといつもの部屋だ。

 

ひとりだから煮炊きをしないで簡単に食べて、風呂に入って、テレビを遠くの世界のことのように見る。

そしてたまに、同僚とおしゃれな店で酒を飲んでカラオケに行って、ひとりになったら自分に戻って寝る。

 

私はあまり電車に乗らないし、東京を離れてだいぶたつので、この街で踏ん張っているんだろうと思うと、華奢な背中が愛しくなった。

 

支えになるものがないと東京はきついところだ。

それは家族だったり、将来への希望だったり、夢だったり、宗教だったりするかもしれない。

それらがない人は、ならどうすればいいのか。

 

SMって特別なことじゃない。

ちょっと大人の、男女の主従の関係だ。

 

もうひとりの自分に戻る非日常

 

バーに移るために光で溢れる都会を歩く。

誰もみな、人に構わず軍隊のように駅に向かう。

 

中島みゆきの唄が聞きたくなる。

太った赤い顔をした酔っぱらいのおじさんがぶつかってきた。

よれよれのスーツ、疲れた横顔。

家族のために頑張っているんだなあと思う。

 

yukiのバッグを私が持って、目立たないように両手を後ろに組ませた細い腕をがっちりつかんで、囚人を引き立てるようにネオンの中を歩く。

 

ひとりで都会の光は辛い。

ふたりでいることにyukiはどう感じているだろう。

胸の奥が少しだけでもほっこりしているだろうか。

一瞬でも、心に小さな灯りをともすことが私にできたのだろうか。

 

両手を後ろで組ませ、それを掴みながら、なぜそうされるのか聞く。

委ねることで安心感を得るとyukiが答える。

 

10月の、やさしい風が少し赤い頬を冷やす。

 

真面目だから、あれはいけない、これはいけないと思ってしまって自分を傷つけている時がある。

いいんだよって、自分に言ってあげる。

自分の過去を、勉強のためで、辛かったのは経験だったんだ、と。

学びとして受け止められれば、人はまた頑張れる。

大丈夫だよ、と、自分に言ってあげられる。

 

誰に恥じることはない。

遠慮することもない。

生きる意味が今はわからなくてもいい。

そんなことを柄にもなく偉そうに語りながら街を歩く。

ごしゅじんさまと言って、yukiが頭を私の肩に預けてくる。

風が凪いで、月がきれいだ。

 

完全な人間なんていない。

みんな悩みながら生きている。

ちょっと疲れちゃっただけだ。

少し寄り道しただけだ。

 

その時、私ははこの子の飼い主であり、yukiは奴隷であった。

 

バーではなく、ホテルにいきたいというからそうする。

週末だから混んでいて、ようやく入る。

 

ごとりと音がして、二人の関係性が主従のものになる。

私は、ソファにふん反り帰り、目の前に立つyukiに、着ているものをすぐに脱ぐことを指示する。

「着ているものを脱いで、体を見せなさい」

yukiは儀式のように、私にに見られながら、ゆっくり生まれたままの姿になる。

 

体の検査をし、その日は飲むだけの予定だったので、何も持ってきていないためホテルの腰ひもで縛る。

手首を縛りながら、こころを縛る。

 

細い手首を重ねて縛るとき、いつもyukiの孤独が伝わり、哀しかった。

 

膝立ちにして、高手小手のまま、体を調べる。

ペットの体の管理は飼い主の権利だ。

 

奥までのぞき、動くそこを指と舌で調べ、いずれ剃ると宣言する。

そこは誰のものか聞く。

はあ、と泣いてから、私のものだと答えて、所有物でいたいと小さな声で喘ぎながら囁いた。

 

明日からまた、ご飯を炊いて、納豆かなんかでご飯を食べるのだろう。

今だけ、私の腕の中で女でいようとする健気さが、日常を忘れようとする思いが、この子の孤独が、突き刺さって似た者同士なのかなとも思ったりした。

横向きで、上の足を曲げたM女らしい姿勢をとらせて髪をかき分けて顔を見る。

「Mらしく、唇を半分くらい開いていなさい」

「ゆっくり、腰を動かしてごらん」

「上の足を開いて」

女として艶めかしい姿勢をとらせては、褒め、批評し、恥ずかしめ、M性を煽る。

 

優しい時間

 

後ろ手のyukiは、ひとつひとつに返事を返しながら恭順の証しとして従ってくれた。

そんな奴隷のふるまいに、優しい気持ちに私はその時なっていた。

 

いつものデスクの前にいる姿、パソコンに向き合っている姿だけでは、この子のすてきさはわからない。

真面目な部分、一生懸命な部分、そして女としての自分、Mのぶぶん、それらすべてがこの子である。

目の前で、奴隷として裸で縛られ、痴態をとらされている女の子は、SMだけしているわけではなかった。

その時求めているものは、調教だし、お仕置きやご褒美だったけれど、本当は別の何かだ。

 

「仰向けで足をM字」

耳元で、小さな声で命令する。

 

そこはぷくっと膨らんでいるのがかわいい。

そっと触ると、熱を帯びて、それで柔らかい。

 

飼われたい、支配されたい、命令されたい。

それは温もりを求めているからだ。

寒い夜、わずかな火の温かみに手をかざすように、わずかでもいい、ほっとした瞬間を求めているからだ。

 

Sらしくないけれど、yukiの小さな胸にほんの少し灯りがともったように、私も小さな温かい灯りを感じていた。

 

-OL yuki

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