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M女調教日記

ささやかな主従の関係

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北国は、そのままで哀愁がある。

おとぎ話の町のようだった。

秋田では、雪が結晶のまま落ちてくる。

 

やっと会えたこと

 

スカイプでしか見たことがなかった。

なんどもスカイプで、すべてを見ていた。

体も孤独も。

 

居酒屋に入る。

個室。

ふたりとも待ち焦がれていた時間だから、おし倒し、女に触れる。

店員さんが酒やつまみを持ってくると、慌てるのを何度も繰り返した。

 

初日はホテルをとっていたからそこでふたりになる。

はじめて肌に触れ、温もりを感じた。

その子の真面目さやむじゃきさ、Mの部分とそうでない自分の葛藤。

表情や仕草をみなくてもわかった。

スカイプでさんざん見ていた体を縛る。

震えていたのは私の方だった。

 

次の日、朝飯を食い、その子の部屋に向かった。

股縄をしたから歩みが遅い。

 

勉強で忙しい部屋はぜんぜん整理してない。

ふつう人がくるなりの整理をしていいのに、そのまま。

それがこの子のむじゃきさを、心の純真を語っていた。

ひとりぼっちでこの部屋で踏ん張っていたのがわかる。

積み重なる時間を感じる。

 

外は白い。

股縄を外し、ゆっくり縛りながらわかったことがあった。

この子は、自分の境遇にあらがうことなく受け止めようとしている。

受け身で生きてきたし、今もそうなのだ、そしてこれからも。

流されているだけではない。

流されながら、学ぼうとしている。

さだめにあらがわない強さを知った。

 

結晶のまま落ちてくる雪

 

夜になって、お好み焼きを二人で食べた。

明日は帰らなければならないから、時間は貴重だった。

実は、3泊の中でそのことすごしたお好み焼き屋の時間が私はいちばん残っている。

いろんな話をした。

いろんな話だ。

本音で、深い話だ。

できたのは、主従だからだ。

 

それからカラオケに行った。

その子は、ボランティアでいったときに唄って踊ったやつをいきなりやり始めた。

穢れていないからむじゃきだし、強さがあるからそれを保てる。

少し照れた頬がまだ幼く、私は自分が穢れていることが恥ずかしかった。

まぶしくそれを見て、部屋に帰った。

息が白い。

山が白い。

幻想的に雪が落ちてくる。

テレビでしか見たことなかったけれど、しんしんとしゃんしゃんと音がする感じがするのはほんとだった。

かわいいあどけない女の子がそこにいた。

それを自分のものにしていたいと願う男がいた。

 

ここで暮らしたら、辛さとかたくさんあって、でもそんなの当たり前で、それでもそんなことは雪が浄化してくれる気がした。

そう思えたのはその子が隣にいたからかもしれなかった。

 

手の甲に落ちた雪の結晶を見せてくれた。

北国は雪が結晶のまま落ちてくる。

 

街灯に照らされて、静かに落ちて降り積もるのをただ眺めているだけで、ほっとした。

少し上を見ると月に照らされて静かにながれるように雪が降る。

その子は当たり前のようにそれを見ていて、頬に雪が落ちて溶けて涙のように流れた。

雪がいつも、ひとりぼっちのこの子の心を見守り、癒していたのではないかと思った。

いつもひとりで雪を見ていたのかもしらない。

吐く息が白くて、街が白くて穢れはなにもなかった。

 

抱きついてそっと泣いてくれた女の子

 

帰る日、急に口数が少なくなった。

最後にふたりになるためにホテルに入ると、抱きついてきて、泣きだしたのがかわいくて。

まだ若くて純粋で、雪のようなきれいなこころは、穢れていないからいっそうさみしさを感じたのかも知れなかった。

雪の中でひとりの自分とまた向き合う毎日を思ったのかも知れなかった。

「少しだけでいいからいじめて」と小さく囁いて、駅で離れるときの背中を私は見れなかった。

 

人は親子と思っただろう。

年の差なんて関係ないじゃないですかと言われたこともある。

人生は複雑に人の思いが交錯している。

社会という枠の中、というより、両親を思ったのだろう。

そこまでしか愛せなかったのではけしてない。

運命だった。

 

時間がかかってもきちんと割り切れているだろう。

純粋な分だけ、強い。

それはまっすぐだからだ。

きれいなままで大人の女になる。

いい女になっているだろう。

 

横浜にきた時、体が弱いのに駅で私に向かって走ってきた。

リュックが重そうに揺れていた。

最後だからと、頑張るんだと、大丈夫だなと、縛ると泣いた。

ひとりで生きていけると体が答えた。

布団で、手をつなぐと何も言わずに涙を流して握り返してきた。

大丈夫だと確信した。

 

それだけの関係だ。

たったそれだけだ。

ひと時、奴隷の時間を持って、主従の二人の時間があって、それは時間の向こうに追いやられても、日常に振り回されても私にもあいつにも確かな足跡として刻まれている。

 

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